１．ブリッジは両隣の歯を削ってひとつながりのかぶせ物を装着するものです。違和感はほぼなく、快適な食事はできますが、健全な歯を大きく削らなければならないのが大きな欠点です。長いブリッジになるほど土台となる歯への負担が増し、将来土台の歯が悪くなるリスクが増えます。

２．義歯（入れ歯）は残った歯をほとんど削ることはありませんが、歯科治療全般において最も不満が残るものです。どういう意味かは使用しないとなかなか実感できませんが、

といった多数の欠点があります。

使用しているうちにある程度慣れますが、慣れないで使用をあきらめてしまう方もおられます。

３．インプラントは顎の骨に直接結合するインプラント（人工歯根）を入れ、そこに歯の形のかぶせ物を装着するという治療法です。自費治療で、すべての方にできるものではなく、また、メンテナンス（歯みがきなど）をしっかり行ってできるだけ悪くならないよう気を付けないといけないのは歯と同じです。義歯のような短所がなく快適で、ブリッジのように周囲の歯を削る必要がないのが大きな長所ですが、（自費治療すべてに当てはまるのですが）高額だから完璧なもののはずと思ってしまうならそれは間違いです。確かにむし歯にはなりませんが、歯の歯周病と同じように周囲の骨が溶けていき、最終的に除去しないといけないという状態になる可能性はあります。きつい言い方になってしまいますが、どうしてもしっかり歯をみがくことができない方や、歯はそれほどだいじではないと思う方には向かないのではないかと思います。