歯周病の一番の原因は歯周病菌を含んでいる歯垢(プラーク)が大量に歯についていることです。歯垢は食べかすではなく、歯周病菌を含む多種類の細菌の塊です。(歯石は歯垢が石灰化して固くなり、歯みがきでとれなくなったものです。)
歯垢は口をゆすいでもとれないし、薬で殺菌することもできません。薬は歯垢の塊の中のほうには届かないからです。歯垢をとるには歯みがきしかありません。
毎日の歯みがきで歯の付け根や歯と歯の間に成長してたまった歯垢をしっかり落とさないと、歯垢は歯ぐきの中に入り込み炎症をおこし、歯ぐきは歯からはがれ、歯を支える顎の骨も溶けて減っていきます。最終的に歯をしっかり支えるだけの骨がなくなってしまうと歯はぐらぐらして抜けてしまいます。
上の写真は20代の患者さまです。初診時は左の写真のように上の前歯の歯ぐきがかなり腫れていました。歯みがき指導をして一通り歯石をとって2週間後が右です。
歯ぐきがすっきりしています。
歯石は歯垢が石灰化して固くなり、歯みがきでは除去できなくなったものです。
歯石自体には害はなくても、そこに歯垢が入り込み歯みがきで除去できなくなるのでやはり歯周病の原因となります。
まだ2週間後なので歯ぐきの形が安定していませんが炎症が治まっている状態がよくわかります。
歯ぐきは下がってしまっていますが、歯周病で歯を支える骨が減っているのでそれに合わせた位置まで歯ぐきも下がるのは現在の医学では仕方がないことです。
だからといって治療をしないで炎症を起こしたままだと骨はますます減っていきますから、この患者さまの場合このまま治療をしなければ20年もすると(まだ40代)上の前歯はなくなってしまうのではないかと思います。
それよりは治療をして歯周病の進行を抑え(完全に進行が止まるかどうかは歯みがきの仕方や、体の免疫力などにもよるので人によって違ってきます)少し歯ぐきが下がっても50~70代ぐらいまで、できれば一生もたせたいということになります。
歯みがきの仕方を改善しないで、歯石を取るだけだと効果はこの6~7割ぐらいでしょうか。歯みがきの仕方も改善されると一般的な歯周病では大半の方がこのぐらいは改善します。
この状態が持続し、歯周病の進行がほぼ止まるかどうかは以後の歯みがきや定期メンテナンスによるところが大きいです。
逆に、歯みがきの仕方が変わらないと1~2年するとまた歯ぐきの見た目は元にもどって、歯周病はもう少し進行している(歯を支える骨がもっと減っている)可能性が高いですから、正しく歯をみがくことが重要です。
歯みがきのポイントは一言で書くと、歯の付け根と、歯と歯の間にたまる歯垢(プラーク)をしっかり落とすということです。
とても大事なことですが、そのように言われて何故だろうと思う患者さまと、私たち歯科医院のスタッフでは見ている場所が違うのではないかと思います。
歯垢は歯の付け根と、歯と歯の間にたまります。私たちはそこに歯垢が大量に残っているか、取り除かれているかを見ます。そこにたまっていてとれない歯垢がむし歯や歯周病の原因だからです。もうひとつ、私たちは、1上下、2左右、3前後、4外側内側と、むらなくきれいになっているかもよく見ます。
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